市川社会保険労務士・FP事務所

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副業・ダブルワーカー・週末起業の労働・社会保険・税金Q&A


Q 004  運送業の人事担当をしております。半年ほど前から昼はOLをしている女性を夜一便のみ運行するドライバーとして短時間の契約で雇い、その後も昼に仕事をしている方が数人入社しました。もしも運送中に事故があった場合に、労災の申請をする際の賃金の算定は、他社で就労した分の賃金を合わせて計算するのでしょうか?

 
 労災保険は、労働者を一人でも使用する事業所は、原則としてすべて適用
事業となります。(暫定任意適用事業、国の直営事業、官公署、船員保険の強
制被保険者を除く)
 また、常用、臨時、日雇、パート・アルバイト等の雇用形態を問わず、適用事
業に使用される労働者はその名称にかかわらず、すべて労災保険の適用とな
ります。
 昼は正社員で夜は短時間労働の場合、賃金に格差があるため、賃金の低い
ほうの会社で労災が起きた場合に、労災の補償として休業補償給付が少額にな
ることから被災者にとっては生活が不安となります。
 しかし、労災保険は原則として事業主の支配下にあって、業務上の災害が発
生した場合に給付が行われます。昼の会社と夜の会社で同時に事業主の支配
下にあるということは考えにくく、もしも夜の会社で事故が発生した場合には夜
の会社の支配下にあるわけですから、夜の会社の労災保険のみが適用されま
す。昼の会社にとっては、自社の業務上ではなく、全く責任がないのに労災保
険を使われるのは納得がいかないでしょう。また、メリット制の対象企業であれ
ば、支払う保険料にも影響が出てきます。 労働者の生活の安定を考えると、
給付基礎日額が少なくなってしまいますが、現行法の下での保護範囲としては、
給付基礎日額の算定上、二つの会社の賃金の通算はできません。
 労災保険の給付基礎日額には、最低保障額(現行4,160円)があります。
夜の会社の賃金が少ない場合には、最低限度額の8割(休業補償給付6割、
休業特別支給金2割)となります。


                                (回答:2005.10.1) 




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