市川社会保険労務士・FP事務所

トータルライフ&人事労務コンサルティング
トップページ 業務内容 プロフィール トピックス お知らせ 個人情報 リンク


副業・ダブルワーカー・週末起業の労働・社会保険・税金Q&A


Q 005  午前9時から午後5時半まで正社員で事務の仕事をした後、午後7時から午後11時まで工場で軽作業のアルバイトをしています。残業もほとんどなく、次の仕事の移動には車を使っています。終業後に直接アルバイトに向かう途中で災害にあった場合に、通勤災害として、労災の対象になりますか?
※平成18年4月1日より、複数就労者の事業場間の移動中の災害が、通勤災害として労
災保険給付の対象となります。以下の回答は、平成18年3月31日までの法律による回
答です。


 現行の労災保険制度において、通勤は業務ではありませんが、通勤災害保
護制度について、労働者が労務の提供を行うために不可欠の行為であって、
通勤に伴う災害については社会的な危険として労災保護制度の対象にするこ
とが適当であるとの考え方から設けられています。
 通勤の定義は「労働者が就業に関し、住居と就業の場所との間を、合理
的な経路および方法により往復することをいい、業務の性質を除くものとす
」と定められています。具体的には、自宅などの住居から会社や工場などの
就業の場所は向かう行為や就業の場所から住居へ帰る行為等が該当します。
 さて、現行法の下では、始業前や終業後に別の会社でアルバイト等をしてい
る社員が、始業前にアルバイト先から直接会社に向かう途中、あるいは終業後
に直接アルバイト先に向かう途中の災害については、「住居と就業の場所との
間」にはあたらないため、通勤災害の保護の対象とはされていません。
 しかし、この問題については現在見直しの動きがあり、労働政策審議会で検
討されています。
「複数の企業で就職する方が増加している現状から、複数就業者の事業場間
の移動については、労働者が第二の事業場へ労務を提供するために不可欠な
行為であって、就業の場所から就業の場所に直接移動する行為については、
私的な行為が介在しないということを前提
にして、通勤災害保護制度の対象に
することが適当である」との提言がされました。
 第一の会社から第二の会社への移動は、第二の会社への出勤行為となるこ
とから、途中で災害が起こった場合には第二の会社の労災保険が適用されると
みられています。これとは別に複数就業者の給付基礎日額の賃金の合算につ
いても議題にのぼっていますが、様々な問題があることも否めません。なお、
会社が兼業を禁止しているか否かについては関係がなく、通勤災害として保護
される方向で検討されています。例えば、不法就労の外国人にも労災は補償し
ますが、裁かれるのは入管法であり、労災とは別問題であるのと同様、二重就
業禁止は、就業規則、労働基準法で裁かれる問題で、被災者の補償である労
災とは別問題であると考えられるからです。


                                 (回答:2005.10.1)




戻る



© 2005 市川社会保険労務士FP事務所 All Rights reserved.