市川社会保険労務士・FP事務所

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Q 004  千葉市に在住しています。先日、社会保険事務所に年金相談に行ったところ、あまりに混雑していたため、近くにあった社会保険労務士事務所に相談に行きました。そこで繰上支給について相談したところ、社会保険労務士の先生に、「年金の繰上げ支給は絶対に損なのでやめた方がよい」と強く言われました。私は、繰上げ支給するつもりでいたのですが、これを聞いて迷っています。自分なりに多少は年金について勉強したつもりなのですが、繰上げ支給は本当に「絶対に損」なのでしょうか?
 
結論から言うと、繰上げ支給が「絶対に損」などと断定できるものではありません。
確かに、繰り上げ支給をした場合にはデメリットも多いのですが(内容はQ 003をご確認ください)、個人個人のライフプランを考えた場合に、繰上げ請求をしたほうがよい場合もあり、現に繰上げ請求している方も多くいます。
金額面からいうと、減額率は一生変わらないため、累計額では不利になることもあるでしょう。ただ、単純に損であるならば繰上げ制度の意味もなくなってしまいます。
相談の中には、例えば「自営業をしているが、なかなか不況で厳しくて年金を早めに欲しい」とか、「サラリーマンをしていたが、定年が60歳(少し前には55歳定年の時代もあった)であり、65歳あるいは特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢までの間の収入がない」とか、ただ単に「健康に自信がないので、早くもらったほうがいい」など、個人個人の生活状況や価値観で必要となるお金も違ってきます。現に生命保険会社が個人年金を売るときに、「つなぎ年金」などという話法で公的年金受給までの空白を、10年の有期年金や確定年金などを売っていたこともありました。
年金について勉強されているようなので、おわかりいただけると思いますが、繰上げ支給の制度の趣旨を考えれば、(デメリットも多いけれども)損か得かは個人個人で違ってきますので、「絶対に損」と断言はできないということです。
年金を相談された状況がわかりませんので何ともいえませんが、十分なヒアリングがされておらず、単に制度解説のような形で終わってしまったのではないでしょうか?


                                  (回答:2005.10.2)

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