市川社会保険労務士・FP事務所

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Q 027   私の夫は若い頃から慢性の腎臓疾患でした。その時は障害年金をもらえるような障害ではなく、障害認定日には障害等級に該当しませんでしたが、次第に病状が悪化し、働くことが出来なくなってしまいました。このような場合、障害年金は請求できるのでしょうか?  

 
 障害認定日において障害等級に該当せず、障害年金をもらえるような状態ではなかった方が、やがて病状が悪化し、65歳に達する日の前日までに障害状態が重くなり、障害等級に該当するに至ったときは、障害基礎年金、障害厚生年金の請求をすることができます(3級の場合は障害厚生年金のみ)。これを「事後重症制度」といいます。 


事後重症による障害年金の支給要件は次のとおりです。
 @初診日において被保険者であること
 A障害認定日において、障害等級に該当する障害の状態にないこと(障害基
  礎年金の場合は2級より軽い状態、障害厚生年金の場合は3級より軽い状態)
 Bその後、症状の悪化により障害基礎年金の場合は1級または2級、障害厚
  生年金の場合は1級、2級または3級の障害の状態に該当すること

 C65歳に達する日の前日までに請求すること
 D保険料納付要件を満たしていること(初診日の前日において、初診日の属す
  る月の前々月までに国民年金の被保険者期間があり、かつその被保険者期間の
  うち、保険料納付済期間と保険料免除期間を合算した期間が被保険者期間の3
  分の2以上あること、ただし特例で初診日の前日において初診日の属する月の
  前々月までの直近1年間に保険料の滞納がないことでも可)


 事後重症による障害年金は、ただ待っているだけでは年金は支給されず、請求しないと受けられません。支給開始は請求した月の翌月からです。また、65歳に達する前に病状が悪化したものであれば、悪化するまでの年数に制限はありませんが、65歳以降に悪化した場合は支給されませんので注意が必要です。65歳のラインがあるのは、65歳になれば老齢基礎年金がもらえるという考えからそのようになっています。


※事後重症制度は、基本的には同一傷病であり、以前と同じ病気やけがが悪化した場合にのみ適用されます。もちろん病名が違っていても前後の病気やけがに相当の因果関係があればよいことになります。2つの異なった障害を併せて認定する併合認定とは違いますので、 注意してください。


                                  (回答:2005.10.16)

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